2021年4月30日(金) 20:28

藍を活かしたウェルネスライフ

神田は歴史的に藍と縁が深い街です。現在もその町名が残る神田紺屋町は、江戸時代から染物の町として有名な地域で、江戸の染物の大半がここで染められ、まさに江戸を代表する染物の街でした。歌川広重の浮世絵名所江戸百景にも「神田紺屋町」の名で、藍染された美しい浴衣地が干された風景が描かれています。

当時の庶民の間では、着物や手ぬぐい、のぼりやのれん、さらには寝具に至るまで、様々なものが藍染された生地から作られるほど、藍染はなじみ深いものでした。

このように藍染が広く根付いたのには、単に美しいからだけではなく、藍染された生地は防虫効果や消臭・保温効果、紫外線防止効果などがあるとされたからです。染物以外にも、解毒や解熱、消炎に役立つ身近な薬草として、普段から食生活に取り入れられるなど、その多くの効能で人々に愛されてきました。

近年ではその効能を活かし、染物だけでなく、藍食を楽しむ商品なども増えてきています。

ウェルネスなライフスタイルが注目される今、そんな魅力的な藍を生活に上手に取り入れていきたいと、私たちは考えています。


みなさまからのコメント

藍染川跡を歩いてみました。
蔵前maito様より 発酵だてを見せていただきました。 日本酒で発酵されてるそうです。